ブラジルドラマ「プリズン・エンパイア」シーズン2レビュー

ブラジルドラマ「プリズン・エンパイア」シーズン2レビュー

ブラジルの刑務所を舞台にした犯罪サスペンス、「プリズン・エンパイア」のセカンドシーズンがNetflix(ネットフリックス)で配信されました。

シーズン1については2019年にうすくちレビューと称して記事にしています。

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「プリズン・エンパイア」シーズン2レビュー

「プリズン・エンパイア」シーズン2 公式予告編 Netflix Brasil

シーズン1が2019年?え、そんなに前だった?

というか、シーズン2が出るとか聞いてないし。

続編は予想もしていませんでした。大体セカンドシーズンに続くドラマは、たいていこれみよがしに伏線がはられていたり、こちらが不快になるほど(じゃなくて楽しみで1年も待ちきれないほど?)途中で終わっていたりするものです。

それに比べてこちらプリズン・エンパイアは、最終エピソードで一応の決着をついていました。

正直、「続くんかいっ!」と思いました。

ですが、日々ブラジルの新着ドラマを心待ちにチェックしている者としては観ないわけにはいきません。

なにせ一話が約60分とわりと長めなので、一気にとはいきませんでしたが、ようやく観おわったのでレビューしたいと思います。

シーズン1が3年も前なので、前回のストーリーはなんとなくしか頭に残っていません。

簡単になんとなくのおさらいをいたしますと、「プリズン・エンパイア」のオリジナルタイトルは「IRMANDADE(イルマンダージ)」といい、兄弟を意味しています。

ちなみに英語だとBROTHERHOOD(ブラザーフッド)

ファベーラ(ブラジルのスラム)で生まれた兄エドソン、主人公のクリスチーナ、弟の3兄妹、兄は弟妹の生活の面倒を見るためまだ子どものうちから犯罪に手を染め、クリスチーナと弟はカタギの道へと進みます。

エドソンが年下2人の生活の面倒を見ていたという点で、クリスチーナと弟が貧しいながらも犯罪に手を染めることなく成長できたのは、ある意味兄が犠牲になったのではという考えが浮かんできました。

やがてエドソンはイルマンダージという正義がモットーの犯罪組織をつくり、そのリーダーとして目立つ存在になります。クリスチーナは弁護士として成功していたのですが、兄との再会をきっかけに弁護士としての自らの立場も危うくなり、というのがシーズン1です。

ちなみに組織のリーダーのエドソンは刑務所にいます。それもかなり支配的で権力者が暴力的な刑務所です。刑務所にいながら、仲間の信頼を受けて塀の外に組織としての活動の指示をあれやこれや出します。

うろ覚えではあるものの、シーズン1の最終エピソードではイルマンダージの正義が達成され暴力的な刑務所の支配者からは開放されたはず、でした。

しかし!!

シーズン2で移送された先の刑務所はさらにひどかった。想像を絶する暴力が横行しています。それも警察などの権力者によるもの。

ドラマを観ながらしばしば私は、「これはひど過ぎないか、こんなことはブラジルで実際にあるのか」という疑問をブラジル人である夫に投げかけました。

しかし彼によると、描写は誇張ではないとのこと。ブラジルの刑務所で過去に同様の事件が起こりニュースになったこともあるそうです。

シーズン2を観始めたはじめのうちは、イルマンダージは前回より危機的な状況に置かれていますが、次第に目を離せない意外な展開になっていきます。

ちなみにイルマンダージと敵対している劇中の警察は賄賂・汚職が横行していて最悪です。

受刑者に対して人権意識のかけらもなく暴力的に描かれています。

それがまたイルマンダージの結束を強くするのですが、互いに報復合戦の様相を呈してくるともう一体何が正義なんだかわかりません。

警察がそんななのでイルマンダージに熱狂的に賛同するファベーラの住民も印象的でした。

エンターテインメントとしてブラジルの暗部に迫る作品だと思いました。

ファーストシーズンとは明らかに異なる点はシーズン3へつながりそうな展開でした。

もしあるなら3年は待ちたくないのが正直な気持ちです。3年も空いたのはもしかしてパンデミックの影響もあったのかもしれませんね。

せめて来年辺りに観られたらいいなぁと思います。

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