韓国ドラマ「ボイス」衝撃結末の感想

韓国ドラマ「ボイス」衝撃結末の感想

日本でもリメイクされた韓国ドラマボイス ~112の奇跡~を視聴しました。

タイトルのとおり結末について、個人の視点であれやこれや述べているのでネタバレを含んでいます。

まだ観ていない、あるいはこれから観るかもという方で、内容は絶対に知りたくない!という方はこの先はくれぐれもご注意ください。

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韓国ドラマ「ボイス」あらすじ

ドラマのストーリーは妻を殺された敏腕刑事(チーム長)と、同じ犯人に父親を殺されたボイスプロファイラー(センター長)がコンビを組んで、様々な事件を解決していくとともに、自分たちの大切な人を奪った真犯人を追い詰めていくという内容です。

日本版リメイクではチーム長は唐沢寿明さん、センター長は真木よう子さんが演じています。

大切な証拠が隠滅されたり捜査が妨害されたりすることから、わりと冒頭から真犯人は警察組織に圧力がかけられる強大な権力者であろうとチーム長とセンター長はにらみ、慎重に捜査を続けます。

やがて浮かび上がった犯人は、地元で大きな影響力を持つ企業の代表を務めるテグという人物です。

このテグは容姿端麗で冷血なサイコパスです。

大切な人を殺されたチーム長やセンター長に対しても、被害者の死に際の様子をヘラヘラ語るほんとどうしようもないやつ。

テグは長い間社会的地位と黒い権力に守られてきましたが、 チーム長らが連続殺人の動かぬ証拠をつかみセンター長とともにテグを追い詰めます。

韓国ドラマ「ボイス」結末の感想

場面は変わりテグは精神科病院にいます。

「え・・・病院?刑務所じゃないんだ」

と率直に思いました。

あんなにチーム長ががんばって追い詰めたのはテグに死ぬまで罪を償わせるはずではなかったのか・・・?

確かにテグは幼少期から自他ともに認めるサイコパスで、適切な精神科治療を受けずに父親の庇護下で殺人をくり返してきました。

アメリカ留学の経験があり知的能力が高く、会社代表という社会的地位もあり実務の社会活動にも参加、殺人以外の日常生活を送ることも可能でした。

重大な犯罪行為をしているという自覚があったからこそ、おそらく毎回キレイに証拠を消していたのでしょう。

その状態で30以上の惨殺が、心神喪失の状態で刑事責任を問えないことになったとは劇中では明言されていません。

日本の法律では心神喪失者の行為は罰しない、心神耗弱者の行為はその刑を減軽するとされており、精神障害のために心神喪失等の状態で行った犯罪行為は、犯罪として成立しないことになります。

また日本の医療観察法では、触法精神障害者の処遇について規定されており、法の対象にのってきた者は鑑定入院や生活環境の調査などを経て審判でその後の処遇(入院・通院・不処遇)が言い渡されます。

ドラマの中(しかも海外)とはいえいきなり精神科病院が出てきたので、勤務経験がある精神保健福祉士としてやはり気になるところでありました。

衝撃の結末はここからで、テグの入院先の担当精神科医は、テグと同じ嗜好の持ち主でした。

おそらくはサイコドクターの指示でしょうか、テグは入院先で刃物や凶器を持たされた入院患者たちとサイコドクターに殺されてしまいます。

非常に画面が暗い場面なので、現実かあるいはテグの妄想か一見わかりにくいのですが、次の場面でセンター長が「テグが入院患者たちに殺害されたのを知ったのは、ずっと後になってからのことだった」と言っていることからどうやら妄想ではなかったようです。

サイコドクターに洗脳されていた設定かわかりませんが、入院患者のまるでバイオハザードに出てくるゾンビか、飢えた獣が血肉に群がるかのような描写は多少の疑問が生じました。

それがテグの最期に最もふさわしいという制作者の意図として受け取るほかはありません。

日本版リメイクも気になって調べてみたら、リメイクでは変わっていたみたいですね。

チーム長やセンター長以外にも大変魅力的なキャラクターが多く、話も展開も大変おもしろかっただけに結末だけは少し残念でした。

ネットフリックスではタイ版リメイクボイスー緊急通報191-も配信されています。

今回ご紹介した韓国版オリジナルのボイス ~112の奇跡~と、日本版リメイクボイス 110緊急指令室はHuluで配信中です。

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トライアル期間中に解約の手続きをすれば料金は発生しません。

各国でリメイクされる人気ドラマだけに、異なるバージョンを見比べる楽しみ方もありそうですね!

お読みいただきありがとうございました。