
オムニシエントは2020年からNetflix(ネットフリックス)で配信されているブラジルのドラマです。
ポルトガル語勉強を兼ねてブラジル作品は定期的にチェックしていますが、その中でも「なんぞ!?」と興味をひいた新作をご紹介します。
しばしお付き合いください。
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「オムニシエント」あらすじ
舞台は近未来の都市、虫型の小型ドローン(!)が1人に1台張り付いている超監視社会です。プライバシーは守られ安全で完璧なシステムの元では、重大犯罪は未然に防げるためほとんど発生しません。
しかしある日主人公ニーナの父は血を流して倒れており何者かに殺されていました。ですがシステムに犯罪発生の記録なしという結果から誰も相手にしようとはしません。
ニーナがインターンとして勤務しているオムニシエント社は虫型ドローンや監視システムを管理していることから、ニーナはたった一人で父の事件の真相を突き止めようとします。
ちなみにブラジル映画の名作「シティ・オブ・ゴッド」に出演した俳優ジョナサン・アージェンセンも出演しています。彼はほかに映画「シティ・オブ・メン」、ブラジルドラマ「メカニズム」にも出ています。
こんな毎回ハラハラしながら見たドラマは久しぶり、という感じでした。
予想していた以上におもしろかったです。
ブラジルっぽくない未来都市
ブラジルドラマではありますが、登場する未来都市がブラジルかどうかは不明でした。
虫型ドローンや進化したスマホが登場しますが、主人公が自転車通勤しているなど基本的な生活は今とさほど変わっていなさそう。
ポルトガル語で会話されている以外は、建物の様子やファッションなどあまりブラジルっぽさが感じられないのですが、「あ、ブラジルっぽい」思ったのは市外の様子とニーナの自宅の浄水器でした。
ニーナが暮らしている都市の外側は、ドローンシステム圏外でファベーラ(ブラジルのスラム)の様子が映されていました。
システム圏外の治安の悪さが強調されているようでした。
また浄水器は日本でいうとこのブリタや浄水ポットにあたるものですが日本では売っていません。
ブラジルの家庭では一般的で、ろ過された水が1滴ずつたまっていく仕組みです。
近未来だけど1滴ずつっていうツッコミはありですね。
ニーナの家にあるようなちゃんとしたのは陶器製ですがプラスチック製も一般的です。
日本に売ってないものを言葉だけで説明するのはなかなか難しいので、わが家で使っている浄水器の写真を貼っておきます。
ちゃんとした陶器製のはもっと壺っぽい雰囲気です。

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こんな監視社会はイヤだ
24時間ドローンに監視され記録されている生活なんてまっぴらごめんです。
しかしドラマの中ではそれが子どものころから当たり前になっていて、全く抵抗を感じていない登場人物もいました。
プライバシーと引き換えのシステムに全幅の信頼を置いているんですね。
凶悪犯罪が未然に防げるという観点から、防犯のほとんどはシステムまかせです。
しかし防犯に限らず、ということが次第にわかってきます。
この監視社会ではシステムがメインで、人員は最小限です。機械相手、システム相手なので話が通じないことしばしば。
このイライラ感、既視感がありました。
そう、自動音声でたらい回しに合ったときの感覚です。皮肉めいたシチュエーションに思わず共感しました。
オムニシエントを観る方法
いったんは6話完結です。続編が作られたらぜひぜひ観たい!
オムニシエントはネットフリックスオリジナルのため、ネットフリックスに加入すると観ることができます。
昨今は複数の動画配信サービスがあり、どれがいいのか迷ってしまうと思いますがネットフリックスはおすすめです。
各国の作品をオリジナルの言語で視聴することも可能なため、勉強中の言語作品にもっと触れたいという方には重宝すると思います。
ちなみにわが家では月々1,320円 1,490円(税込み・2021年価格改定)のコースで高画質定額見放題です。新作などで追加料金がかかることもなく、複数の端末で観ることも可能です。
ダウンロード可能な作品は、wi-fi環境がない電車の中とかでも観ることができますよ。
お読みいただきありがとうございました。
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